コーヒーで酔ったようになる原因

コーヒーを飲むと酔ったようになる、吐き気がするといった方がいます。

では、どうしてこのような症状が起こるのでしょうか。

コーヒーにはカフェインが含まれています。

このカフェインが酔ったような症状や吐き気の原因です。

カフェインには胃酸の分泌を促す働きがあります。過剰な胃酸によって胃粘膜などが刺激されて吐き気を感じることがあります。

胸やけを起こしたときに飲む薬には、胃酸の分泌を抑える成分が配合されています。

このことからも、吐き気に胃酸がかかわっていることがわかります。

特に空腹時にコーヒーを飲むと胃に消化するものがないにもかかわらず、胃酸が過剰に分泌されるので吐き気が出やすくなります。

カフェインレスのコーヒーでも吐き気などの症状が現れることがありますが、これは、コーヒーに含まれるクロロゲン酸の影響と考えられています。

クロロゲン酸はポリフェノールの一種です。

胃酸の分泌を促す作用があり、吐き気を起こしたり、胃が痛くなったりすることがあります。


コーヒーに含まれるカフェインの量

コーヒー豆10gを使用し、150mlのお湯で淹れたコーヒーには、100mlあたり60mgのカフェインが含まれています。

インスタントコーヒーも豆から淹れたコーヒーと同じくらいのカフェインが含まれていて、インスタントコーヒー2gを140mlのお湯で淹れた場合、100mlに57mgのカフェインが含まれています。

カフェインが多い飲み物はコーヒー以外に、緑茶100mlあたり30mg、煎茶100mlあたり20mgほどです。

カフェインに対する耐性は人それぞれですが、欧州食品安全機関(EFSA)によると安全に摂取できるカフェイン量は1日当たり400mg以下、1回当たり200mg以下です。

カフェインの過剰摂取は中毒症状を引き起こします。

中毒症状には、吐き気、嘔吐、手足のしびれ、悪寒、意識喪失、心配停止などがあります。

安全に飲めるコーヒーの量は、1日当たり3~4杯程度です。

1時間以内に9杯以上のコーヒーを飲むと急性中毒を起こす心配があります。

コーヒーで酔ったり吐き気が起きたときの対処法

コーヒーで酔ったような状態になったり、吐き気がしたときにできる対処法はいくつかあります。

酔っているときには食事をしたくなくなるものです。

吐き気も出ているときに食事をすると胃に負担をかけます。

そのため、コーヒーを飲んで調子が悪くなったときには食事を控えることが望ましいです。

食事をする時間になったからといって無理に食べるのではなく、体に負担をかけないために食事を抜くこともたまには必要です。

食事は控えても水分はしっかりと摂取しましょう。

水を飲むことによって体内のカフェイン濃度が低下をします。

冷たい水は胃を刺激して吐き気を悪化させる心配があるので、白湯が望ましいです。

しかし、あまりにも熱い飲み物は胃を傷つけるので、少し冷ましたものを飲みましょう。

ショウガには吐き気を抑える働きがあるので、ショウガ湯もおすすめです。

カフェインは自律神経の交感神経を刺激します。

交感神経が活発になりすぎることで、酔ったような状態や吐き気が出ることがあります。

深呼吸には自律神経のバランスを整える働きがあります。ゆっくりと数回呼吸をしてみましょう。

コーヒーのカフェイン含有量に気を配ってみる

コーヒーによる酔いや吐き気は主にカフェインによるものです。

つまり、カフェインを控えることで症状を抑えられることが期待できるのです。

コーヒーで酔ったりする場合はコーヒーの摂取を控えることが望ましいですが、どうしてもコーヒーを飲みたいときには、カフェイン含有量が少ない物を選ぶとよいでしょう。

カフェインを抑えた飲み物は、ノンカフェイン、カフェインレス、デカフェなどと表記されています。

ノンカフェインはカフェインゼロの飲み物のことで、もともとカフェインを含まない原料から作られています。

主に緑茶にこの商品が多くあります。 カフェインレスはカフェインが少ない飲み物のことです。

もともとカフェインを含んでいる飲み物から、カフェインを取り除いたお茶やコーヒーなどがこれにあたります。

デカフェはカフェインをわずかに含む飲み物のことで、カフェインレスと同じような意味です。

デカフェはフランス語でカフェインレスとほぼ同意な言葉です。

コーヒーアレルギーの可能性もある

これまで飲んでいたコーヒーで、突然に吐き気、頭痛、腹痛などの症状が出るようになった場合、コーヒーアレルギーの可能性があります。

アレルギーとは、本来何でもないものに対して体が過剰に反応してしまう症状のことです。

アレルギーは獲得免疫の抗体が関係していて、食物アレルギーの場合は食物に含まれるタンパク質に対して抗体ができてしまい、過剰に反応することで症状がでるといわれています。

急性カフェイン中毒の場合はカフェインを大量に摂取したことが原因で、カフェインが体内から排泄されることで症状が治まりますが、コーヒーアレルギーの場合は、カフェインを大量に摂取していなくても、コーヒーを飲むたびに症状が出ます。

食物によるアレルギーには、即時型アレルギーと遅延型アレルギーがあります。

即時型はアレルギーの原因となる食物を摂取すると数時間以内に症状が起こります。

遅延型は数日してから症状が現れるため、アレルギーと気がつかないことがあります。

コーヒーアレルギーの場合は、コーヒーを摂取しないようにしましょう。