いつも飲むコーヒーって、どこの国で生まれたものなんだろう?

コーヒーの発祥の地として、有力なのが、エチオピアです。

コーヒーの起源と羊飼いの話

よく聞くコーヒーの起源として、羊飼い話があります。

昔、エチオピアにカルディという羊飼いがいました。

ある日カルディは、自分の買う羊たちが藪に生えた赤い実を食べたあと、元気になって飛び跳ねている様子に気がつきました。

自分もその実をかじったところ、陽気な気分になったので、近くのイスラム僧のところに持っていきました。

しかし、そのイスラム僧は果実を火に投げ入れてしまったのです。

すると、その火からとても良い香りが漂ってきました。焼かれた実は残り火から集めて熱湯に溶かしました。

これが最初のコーヒーだといわれています。

が、コーヒーを広める為の西洋での創作とも言われています。

しかし、エチオピアを含むエジプトから中東にかけて、昔から飲まれていたということは確かなようです。

古くは中東等でコーヒー豆をボンと呼び、煮て食べる習慣があったことがわかっています。

エチオピアの奥地では、今でもコーヒーと大麦をバターで炒める儀式が残っています。

乾燥させたコーヒーの葉で入れるお茶は「アメルタッサ」とよばれ、炒ったコーヒーの葉で入れたお茶は「カティ」と呼ばれます。

コーヒー豆が炒られるようになったのは13世紀ごろ。

エジプトから中東にかけての地域で、1400年代ごろのコーヒー豆の焙煎に使われた道具などが発掘されています。


エチオピアのコーヒーの特徴

エチオピアのコーヒーの特徴は素晴らしい香りです。

花のような爽やかさと柑橘系の果実のような香りが特徴です。

ワインや紅茶に例えられることもあるエチオピアコーヒーの香りは、ほかの産地のコーヒーとはまた違ったものです。

味においては苦味やコク、甘味等は控えめで酸味が目立つものが多いです。

ゆえに、ほかの豆とブレンドされることもよくあります。インドネシアのジャワ島産アラビカ豆とブレンドしたモカジャバと呼ばれるブレンドは古くからのブレンド方法です。

エチオピアでのコーヒーの飲み方

エチオピアにはカリオモンと呼ばれるコーヒーの飲み方があります。

客人をもてなす儀式のような飲み方で、日本の茶道のようなものです。

先ずは、客人をもてなす場を準備することから始まります。

客人がくると、主人が客人をもてなす話の間に、コーヒーの生豆を水で洗い、鍋やフライパンで生豆を煎ります。

客人にその香りをみてもらい、客人が納得する焙煎にします。客人が納得できる焙煎になると、豆を細かい粉にします。

ポットの中に、水と一緒に細かくしたコーヒーの粉を入れて煮立たせます。

1杯目の「アボル」は砂糖を入れて飲みます。

全員が飲み終わると2杯目が振る舞われます。

2杯目は「トーナ」と呼ばれ、塩を入れます。

そして、3杯目の「バラカ」はバターやカルダモン、クローブなどの香辛料を入れます。

乾燥したバラの花びらを入れることもあり、まるでブレンドティーのようなブレンド方法です。

エチオピアのコーヒー豆の種類

シダモ

主にシダモ県で栽培されているシングル・オリジンのアラビカ種です。

ワインやチョコレートのようなくすんだ色味に、香りはジャスミンのような香りがあります。

この豆は淹れると、酸味とともにレモンや柑橘系のような香りがします。

イルガチェフェで栽培されるものが最高と言われていて、イルガチェフェのシダモは甘い香りがします。

ハラール

ハラールはエチオピア東部の高地にあります。

ここで栽培される最古と言われるコーヒー豆は「モカ・ハラール」とも呼ばれています。

香りはフルーティでワインのような風味があります。酸味は中程度で、豆の状態でも強いモカ香がします。

豆は黄緑色でシダモより大きいサイズの豆です。

ゲイシャ

近年見つかったコーヒーの最高級品種です。

パナマで栽培され有名になりましたがエチオピアで見つかった品種です。

ゲイシャという名前は、エチオピアにある原産地のゲシャ村に由来した名前です。

香りはジャスミンやベルガモットのようなフローラルで強い風味です。

味は蜜柑やレモンといった柑橘類やパッションやネクタリンといったフルーティな酸味と甘みがあります。

香りが特徴のゲイシャは香りを引き立たせるため浅煎りで出されることが多いです。

エチオピアのコーヒーの産地

エチオピアの気候は標高によって違い、低地では27℃から50℃と極めて暑いですが、高地のにおいては年間平均気温は20℃ほどと涼しくなっています。

エチオピアでは、農園で栽培されるコーヒーは全生産量の10〜15%程と低く、約半分が農家が自宅周辺の狭い土地でほかの作物と共に栽培した、ガーデンコーヒーと呼ばれるものだと言われています。

そして、残りは全くの自然林に自生しているものや、自然林に手を加える等した自然栽培のものだと言われています。

生地としては、レケンプティ、ジマ、リム、イルガチェフェ、ハラー等が有名です。

シダモ県のイルガチェフェ地方はエチオピアで最高品質のコーヒーを生産するエリアとして知られています。

エチオピアの南西部の2,000mを超えるエリアに位置しています。

急斜面の森に覆われた丘陵地域で、地層が厚く肥沃な土壌が品質のよいコーヒー豆を生みます。

その中でも注目されるグジは、近年品質が向上してきた地区です。

元々は、イルガチェフェとして市場に流通していましたが、品質向上にともないグジ地区として流通するようになってきています。